私は娘を出産後、マタニティブルーになり、とても辛い思いをしました。
今回は、当時の体験について書きたいと思います。
出産後マタニティブルーになるまで
私がマタニティブルーを発症したのは、産後でした。妊娠中に起こる方もいるようですが、私は出産する前はそのような兆候は全く無く、出産してから数日後に始まりました。
無事出産を終え、可愛い我が子と対面し、これから幸せいっぱいの日々!のはずが、そうではなかったんです。
私が出産した病院は基本的に母子同室だったので、産後すぐに赤ちゃんのお世話がスタートしました。
初めてのことばかりで何をするにも戸惑ってしまい、早々に頭がいっぱいになってしまいました。正確にいうと、おそらく産後のホルモンバランスの影響で、思考がストップして、何も考えられない状態になりました。
これは自分でも不思議な感覚で、話していてもぼーっとしてしまったり、赤ちゃんの方に気をとられたりして、会話をしても空返事をしてしまったり上の空になってしまっていました。
助産師さんに色々指導してもらう時も、説明が全然頭に入ってこないんです。聞いてるんだけど、内容が理解できない。もしくは聞いてもすぐ忘れてしまう、というような状態。
それよりも、赤ちゃんをどうしたら良いんだろうという気持ちばかりが先行して、それでもう頭がいっぱいで、他のことは考える余裕がなかったように思います。
何をしてもうまくいかなくて、寝不足で辛くて、訳がわからなくて、もうどうしたら良いのかわからなくて。
気がついたら、勝手にポロポロと涙が出てきていました。
マタニティブルーの症状
私の個人的な症状になりますが、特に夜になると情緒が不安定になり、不安な気持ちで胸がいっぱいになりました。
些細なことで落ち込み、自然に涙が溢れ出てきて止まらないというような状態が続きました。
例えばこんなことです。
私が出産した病院は希望すれば母子別室で過ごせたのですが、たくさん吸わせると母乳が出るようになるから頑張った方が良いと指導されていたので、最初は夜も同室で頑張っていました。
でも、いざやってみると全然母乳も出ないし、全然寝られなくてあんまり辛いので、3日目くらいでやっぱり無理だと思い、ナースステーションに赤ちゃんを預けに行くことを決心しました。
そこで、助産師さんに「朝まで預けますか?」と聞かれた時、自分はダメな母親だと言われているような気がして、ボロボロと泣いてしまったんです。
周りの他のお母さん達は皆預けずにやれているのに(実際はそんなことない)、自分はできないし母乳も出ないし、赤ちゃんが可哀想・・本当にごめんね・・・というような気持ちでした。
そんなことで?と、思いますよね。
私も今はそう思います。
でも、当時の私にとってはそれがすごく重大なことだったんです。初めての育児で視野が狭くなっていたし、思い込みも激しくなっていたと思います。
それから、何故泣いているのかわからないのに泣けてしまうということも度々ありました。
自分では泣くつもりがなくても、勝手に涙が出てきてしまうんですよね。
泣くようなことではない、というのは自分でも分かっていても、理性より感情が優ってしまって泣いてしまうという感じです。
これはおかしいというのは自分でもわかりました。でも、泣くのを止めることができませんでした。
いつまで続いたのか?
症状は退院後もしばらく続きました。
睡眠不足が続いていたこともあり、心に余裕がなく、頭がいっぱいで、2日に1回くらいは泣いていました。沐浴で赤ちゃんが泣いてしまっただけで自分を責めて泣いてしまったりとかしていました。
産後1ヶ月位した頃に、保健師さんが自宅訪問してくれたのですが、その時の産後うつチェックにも引っかかり、経過観察となりました。
話をしている時も、度々泣きそうになるのを必死で堪えていたのを覚えています。
その後、少しずつ夜まとまって寝られるようになったり、赤ちゃんのお世話に慣れてくるとともに、症状もだんだんと軽くなっていきました。でも、生後2ヶ月くらいまではまだ不安定な状態が続きました。
私は結局母乳が出ず、ミルク育児になったのですが、他のお母さんが授乳している姿を見るのが辛くて泣いたりもしました。
生後2ヶ月の時、気晴らしにと思ってベビーマッサージに行ったのですが、逆にそれが辛くて一回でやめてしまったこともありました。
マタニティブルーが治った原因
生後2ヶ月後半〜3ヶ月くらいになると、心に余裕ができて気持ちもすっかり安定し、毎日泣いていたのが嘘のように回復しました。
幸い、産後うつに発展する前にマタニティブルーを克服することができたわけですが、元の私に戻ることができた理由は3つあると思っています。
1.ホルモンバランスが安定したこと
産後は一時的にホルモンバランスが崩れてしまうため、それが原因でマタニティブルーになります。
私も出産直後にホルモンバランスが崩れてしまったことで自分の気持ちがコントロールできなくなっていたのが、徐々に元に戻っていきました。
むやみに落ち込んだり泣いてしまうということがだんだんと減り、心が安定していくのを感じました。
2.夫が支えてくれたこと
幸いなことに、辛い時は夫がいつも側で支えてくれていました。
私が言うことに対して否定したりイライラすることなく、受け止めてくれていました。気持ちを溜め込まずに吐き出す場所があったことで、症状を悪化させずに済んだと思います。
夫がいてくれたことで、精神的にとても助けられました。
3.ジーナ式育児を始めたこと
生後2ヶ月からジーナ式を知り、実践し始めました。
しばらくするとジーナ式が軌道に乗って育児が劇的に楽になり、一気に症状が良くなりました。
ジーナ式って、赤ちゃんの全貌が明らかになると言うか、育児の全体像がはっきりするんですよね。それまでやみくもに子育てをしていた私にとって、これが本当に救いとなりました。
正直ジーナ式に出会っていなかったら、もしかするとマタニティブルーが産後うつに発展していたかもしれないです。
今、マタニティブルーで悩んでいる方へ
一時的なホルモンバランスの乱れだけが原因であれば、少し辛抱すれば時間とともに解決していくでしょう。
ただ、私のように、育児に行き詰まってしまっている場合は、ホルモンバランスが整った後も、マタニティブルーが長引いたり悪化する可能性があります。
産後うつになってしまうと症状がさらに深刻化してしまいますので、育児のストレスを決して一人で抱え込まず、家族や友人に相談してください。周りに相談できる人がいない時は、保健所の子育て相談などでも良いです。
私も周りに支えてくれる人がいたから、そこまで深刻にならずに済んだと思っています。
そしてもしも興味があれば、ジーナ式育児を取り入れてみることをお勧めします。
もちろん合う合わないがありますし、余計ストレスになる!という方もいるかもしれないので無理にとは言いませんが、本を読むだけでも知ってるのと知らないのでは大違いな超参考になる情報がたくさんありますし、育児の指針となるので、読んで損はないと思います。
以上、私のマタニティブルー体験談でした。
どなたかの参考になれば幸いです。