生後2ヶ月の頃からジーナ式を始めて、現在1歳9ヶ月になった娘。
ここ1ヶ月程、寝るときに泣き出すようになってしまい、ジーナ式を始めた頃の感覚が蘇っています。
「やっぱり泣かせるのは可哀想なんじゃないか?」
「無理にひとりで寝かせる必要はないのでは?」
「情緒面での発達に影響があったり、将来トラウマになったりしたらどうしよう」
などなど・・
ネントレに関する色々な本を読んで、自分なりに納得して始めたはずのネントレ。
ジーナ式の本も、もう穴があくほど読みました。
それでも、いざ娘が泣き出して必死で私を呼んでいるのを見ると、決心したはずの心が思わず揺らいでしまうのです。
泣かせてしまうことへの葛藤
以前記事にも書いたのですが、ジーナ式スケジュール自体については、赤ちゃんにとってベストなものだと思っていますし、素晴らしい育児法であることは間違いありません。
ただ、これを実践するに当たってぶち当たる壁が、赤ちゃんを泣かせてしまうこと。
泣かせるネントレとは違いますが、それでも赤ちゃんをある程度泣かせてしまうことになるので、やはり葛藤があります。
ジーナ式を始めたばかりの頃も、泣いている娘がかわいそうになってしまって、よくネットでネントレについて調べていました。
日本では、多分ネントレってあまり良く思わない人の方が多いんではないでしょうか。
というより、よく知らない人が多いといった方が正しいかも。
「泣いても放置して無理やりひとりで寝かせる方法」
というイメージが強いためか、やはりネットではネントレに否定的な意見も多いですね。
ネントレは決して間違った子育て法では無いし、むしろ親子ともにメリットも多いということは頭では分かっているつもりでも、うまくいかなくて不安になってしまった時にそういった意見を目にすると、やはり心が揺らぎます。
物心がつくようになって再び泣くように
といっても、生後2ヶ月頃から現在までずっとジーナ式を続けてきて、特に大きなトラブルもなく、これまでかなり順調にやってきていた方だと思います。
それが最近、イヤイヤ期に突入した影響もあってか、夜突然泣き出してしまうようになりました。
(詳しくは下記記事に書いています↓)
今回、赤ちゃんの時と違ったのは、物心がついているということ。
「トントンしてぇ!」「まっくらこわいー!」など、どうして泣いているのかも分かりますし、泣き方も結構すさまじかったので、正直かなり戸惑いました。
一人で寝られるようにすることは決して悪いことでは無いというのは頭では分かっていたはずでしたが、やはり不安になり、慌てていくつかのネントレ本を読み返しました。
「赤ちゃんがすやすやネンネする魔法の習慣」というこちらの本では、ネントレについてこんなたとえ話が書かれています。
・買い物へ行ってチョコレートが欲しいと子供が泣き喚いた時、果たしてその場でチョコレートを買ってあげることが本当に良いことなのか?子供の言いなりのなることが、本人のためになるのか? という話。
チョコレートを買わなければ、親は一時的には大変な思いをしますが、結果的には早く問題を解決します。こんなときに、「母親が子どもの主体性をつぶした」と思う人はほとんどいないでしょう。多くの寝つきの習慣も、このチョコレートとあまり変わりません。長期的に見れば、「何を」「どれだけの時間」「親にどうして欲しい」などということを子どもに決めさせるのはよいことではありません。
チョコレートを買ってあげればすぐに泣き止んでその場は収まるけど、結局次回もまた欲しがって泣くようになるので、根本的な解決にはならない、ということですよね。
そして、これはネントレも同じことが言えると書かれています。
これは、本当にその通りだと思います。何でもかんでも子どもの要求に応えることが良い子育てとは言えないし、親が一貫した態度を示すことで、子供も安心して成長していくものだと思っています。
ただ・・
一つ気になってしまうのが、チョコレートを欲しがることと、寝る前に親に側にいて欲しいと思うことを、同じ基準で捉えてしまって良いのか?ということ。
なんというか、チョコレートが欲しいというのはただチョコレートが食べたいだけということに対して、寝る前に側にいて欲しい、というのは、親に側にいて欲しい=安心したい=愛情を感じたい、という感じで、またちょっと次元が違うような気がします。
なぜネントレが否定されやすいのか
多分、世間でネントレが否定されがちなのも、本人たちが辛いのも、ここがポイントなんだと思います。
実際のところ赤ちゃんがどう感じているのかはどうかわかりませんが、愛情を感じたい(ように見える)時に、ただ泣いているのを見守るだけというのは、親としてはどうしても抵抗がありますよね。
たとえチョコレートと同じで、ただ泣けば思い通りになると思って泣いているだけなんだとしても、それでもやっぱり、暗い部屋に泣いている子供を置き去りにするというのがやっぱりネックになるんだと思います。
育児の考え方というのは人それぞれで、どれが正解というわけでもないのですが、今回のように子供がギャン泣きで一人寝を嫌がっている時に、「赤ちゃんが安心したくて泣いてるのに、それを親が楽したいからってそれを無視するなんて可哀想。」みたいな意見を目にすると、どうしても心が揺らいでしまう訳です。
子供が泣いていたら、すぐに駆けつけて抱きしめてあげたくなるのが親ですからね。
ネントレに対する私の考え
ただ、それでも私の場合、親の時間も大切にするべきという考え方は変わりません。
子供がいるからといって、自分の時間を全て犠牲にして子供に捧げる必要はないと思いますし、それで親に余裕がなくなって子供に優しく接することができなくなるのであれば、本末転倒だと思っています。
夜、添い寝をしないからといってそれだけで愛情不足になるとは考えにくいですし(だったら欧米の子供はみんな愛情不足になってしまいますよね)、子供も寝る時は一人で寝るものなんだと理解すれば、それが当たり前となって、特に何とも思わなくなるのではないかな?と思います。
うちではその分、日中たっぷり愛情を込めて接するように心がけています。
基本的に子供優先の生活で、たくさんスキンシップをして話しかけたり遊んだりしますし、外出する時もなるべく親の都合に合わせて連れ回したりしないように気をつけています。お昼寝のことも常に意識してスケジュールを立てています。
ジーナ式をしていると、たまに心無い声が聞こえてくることもありますし、今回のように心が揺らいでしまうこともあります。
でも、大切なことは、自分がどうしたいのかということ。
いくら周りがとやかく言っても、子供を育てているのは自分だし、責任も自分にあります。
今はいろんな情報が入ってくるので、自分の育児法が本当に正しいのかと悩むことも多いです。
ただ、最終的に自分で一生懸命悩んで考えて納得したものであれば、どれもきっと間違っていないんだと思います。
最近は娘も落ち着いてきて、再び一人で寝られるようになってきていますが(といってもまだ少し泣く)、今回の件で、ジーナ式を続けて本当に良いのか、真剣に考え直す機会となりました。
また心が揺らぐかもしれないけど、今のところはジーナ式を続けることが親子にとって最良の方法なので、今後も続けていきたいと思っています。
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