無痛分娩は本当に痛くないの?実際に体験してみたので詳しくレポートします!




海外では一般的ですが、ここ日本ではまだまだ少数派な無痛分娩。

興味はあるけど、実際のところどうなんだろう?費用は?メリットデメリットは?リスクも怖いし・・という方は多いと思います。

無痛分娩を実施していない産院も多いですし、まだまだ情報量が少ないですもんね。

この記事では、無痛分娩で出産した私が、実際のところどうだったのかを詳しくお伝えしたいと思います。

無痛分娩を選んだ理由

まず、私がなぜ無痛分娩を選んだのかということについてなのですが、これはもう本当に単純にただただ痛いのが嫌だったからです。

人より痛みに敏感な私。

妊娠する前から(というか下手したら子供の頃から)、出産はとにかく痛いというイメージが染み付いていました。

中学生くらい時にたまたまテレビで無痛分娩を知った時から、将来自分が子供を産むまでに絶対これ普及しててほしい!とずっと願っていました。

それくらい出産が恐怖だったんです。

そのため、いざ妊娠がわかった時は、迷わず無痛分娩が可能な病院を選びました。


無痛分娩のメリット・デメリットは?

無痛分娩体験者として、メリットデメリットをまとめてみます。

メリットについて

痛みがない

無痛分娩の最大のメリットは、やはり出産の痛みが軽減されるということだと思います。

人にもよりますが、大抵の人にとっては人生最大の痛みですからね。それを無くすことができるのは、非常に大きなメリットだと言えるのではないでしょうか。

また、私のように出産が恐怖な方にとっては、臨月の精神的安定剤としても機能してくれます。

 

産後の回復が早い

必要以上に体力を消耗しないので、産後の回復が早いということも挙げられます。

普通分娩の場合、出産直後の体力なんて普通もう残ってないですよね。

でも、無痛分娩の場合は痛みがない分無駄に体力を使わなくて良ので(絶叫したりとか)、普通分娩に比べて体の負担がかなり少ないです。それを証拠に、日本では産後は一週間の入院が基本ですが、無痛分娩が主流の欧米ではすぐに退院するのが一般的です。

 

少子化対策になる

嘘でしょ〜と思うかもしれませんが、これは割と本気で思っています。

出産は本当に大変です。体も心もズタボロになります。

特に私のように痛みに弱い場合は、出産がトラウマすぎて2人目を考えられないという人もいると思っています。

また、育児はまだ十分に体力が回復しないままにいきなり始まるので(しかも最初が超ハードモード)、産後の日々が壮絶すぎて同じく2人目を考えられないという人も同様にいるのではないでしょうか。

特に近年は高齢出産が増加しているので、体力も無くなってきますし、そう思う方は少なからずいると思います。

それが、無痛分娩だと痛くない&産後の回復が早いので、上記のような理由で2人目を躊躇している人たちも、これならいけるかも!と思えるのではないでしょうか。

ちなみに私は無痛分娩がなければ2人目は断念していたに違いないので、少なくとも我が家では少子化対策になっています。

デメリットについて

リスクがある

これは無痛分娩を躊躇する大きな理由の一つではないかなーと思います。特に近年無痛分娩の事故がニュースで取り上げられることも増えてきています。

確かにリスクはあります。麻酔の注射をするのですから。

でも、私はこのリスク関して目を皿のようにして調べ上げた結果、過度に心配する必要はないという結論に至りました。

 

実は私、過去に盲腸の手術をした時、手術自体は成功したんですが、麻酔の副作用で術後の頭痛に悩まされたんです。それで、今回またそれが起きたらどうしようという不安もあって、麻酔のリスクについてはとにかく調べました。

 

その結果、確かにリスクはあるけれど、特別無痛分娩だけがリスクが高いわけではなく、他の手術と同じようにほとんどの場合は問題ないということがわかりました。

念のため出産予定の病院で助産師さんにも相談してみましたが、その人曰く、病院に勤めて10年以上になるけど、無痛分娩による事故は一度もないし、術後の副作用が出たのもこれまでに2人くらいで、少なくともここ数年は全くないとのことでした。

 

ニュースで事故が大々的に取り上げられるとつい怖いと思ってしまいがちですが、実際に事故が起きてしまったのは病院の体制や対応がずさんであるなど、すごく稀な場合なんですよね。

きちんとした病院であれば、分娩中は医師や助産師がしっかりと様子を確認しますし、異変があったときはすぐに対応できるような体制になっているので、よっぽど心配ないです。また、麻酔による赤ちゃんへの影響についても現在では認められていません。ちなみに我が子も何の問題もなく、健康で元気いっぱいに育っています。

 

というわけで、私は無痛分娩でいくことを決めました。

こちらの無痛分娩Q&Aのページは大変参考になったので、検討されている方は一読されることをオススメします。

日本産科麻酔学会ホームページ

 

お産の進みが悪くなる

特に初産の場合はお産の進みが悪くなる場合があるため、無痛分娩をあまり推奨していない病院もあるようです。

私の場合も、注射後お産がなかなか進まず、最終的に陣痛促進剤を使用しました

 

費用がかかる

病院にもよりますが、通常に比べて3〜20万円程度かかる場合が多いようです。値段の高さから無痛分娩を諦める人も結構いると思います。

ちなみに私の病院は、プラス10万円でした。

正直、高いなーと思いましたが、実際に陣痛がきて痛みが強くなった時は、100万円でも1000万円でも払うからとにかく今すぐこの痛みをどうにかして!と懇願したので、結果全然高くありませんでした(笑)。

無痛分娩を選択する人の割合は?

日本産婦人科医会の調査によると、全分娩数に対する無痛分娩の割合は平成28年度で6.1%となっています。年々増加傾向にあるようですがまだまだ少ないですね。

その大きな原因の一つは、そもそも無痛分娩を実施していない病院が多いということがあります。

私が出産した病院では、大体10人のうち3人が無痛分娩を希望するということだったので、6.1%よりかなり多くなっています。

つまり、やりたくてもやれる病院がなくて断念している人が多いということですよね。

無痛分娩可能な病院がもっと増えれば、今後無痛分娩はどんどん普及していくのではないかと思っています。

ただ、これは麻酔科医不足という日本独自の問題もあり、なかなか難しいのが現状のようです。

 

実際無痛分娩を体験してどうだったのか

で、ここからが本題です。

実際に無痛分娩をやってみてどうだったのか。

これはもう、本当にやってよかったです。

実は、今から述べる通り、陣痛の痛みも一晩味わうことになってしまったのですが、もしそのまま無痛ができていなかったら・・と思うと本当にゾッとします。

よく、男性は出産の痛みに耐えられないとか言いますが、女性でも普通に耐えられません。耐えるしかないから仕方なく耐えているだけです。

私は途中から無痛分娩になりましたが、注射をして痛みが引いていった時は、冗談抜きで命を救われたと思いました。

 

では、一体どんな感じだったのか詳しく書きたいと思います。

 

もともと無痛分娩を希望していた私でしたが、100%できる訳ではないと言われていました。

というのも、私が出産する予定の病院は、無痛分娩は24時間対応ではなく、麻酔ができる先生がいる時のみ。夜間や休日などで非常勤の先生しかいないような場合は対応できず、普通分娩になるとのことでした。

そして、実際いつ陣痛がきたかというと、深夜0時頃。

病院へ行ってすぐに耐えられない痛みがやってきたのですが、子宮口もあんまり開いていないし、まだまだかかりますとのこと。

しかも、深夜で非常勤の先生しかいないので、朝まで麻酔はできないと言われました。

 

果たしてこの時の私の絶望が分かりますか・・?

 

もうこの痛みは絶対に耐えられるレベルじゃないのに、朝まで我慢なんて本当に絶対絶対無理なのに、これを今から何時間も耐えるしかないという状態。

冗談じゃなくパニックになり、妊娠したことを本気で後悔しました。

あまりの痛さに、陣痛がくるたびに獣のように大絶叫し、陣痛が弱まっている間も次の陣痛が怖すぎて全身が震えてしまうほど。

で、見かねた助産師さんが早朝まで待って先生に電話してくれました(涙)。

 

もう、この助産師さんには一生感謝してもしきれません。

先生が現れた時は、本気で神様に見えました。

 

早速麻酔をしてもらったのですが、麻酔をする時は、体を丸めて絶対に動かないようにします。大きなお腹をぎゅーっと抱えた状態で、腰に針をさします。麻酔自体は普通の注射と変わらない痛みで、陣痛に比べたら屁でもありませんでした。

そして、注射をしてしばらくすると、あの死ぬほどの痛みが、一気に引いていったんです!

まさに地獄から天国。本当に嘘のように痛みが無くなりました。

 

それから産む前までは夢のような時間でした。

注射する前よりもひどい陣痛がきているのに、全然痛くないんです。お腹の張りで今陣痛がきてるというのはわかるんですが、本当に張るだけ。

陣痛の真っ最中にも関わらず、夫や様子を見にきてくれた母親と一緒に笑いながらおしゃべりしたりご飯を食べたり仮眠をとったり。

本当にもうすぐ産まれるの?という感じでした。

 

ただ、デメリットでも述べたように、その後お産が進まなくなり、最終的に陣痛促進剤を使用することになりました。

もしかしたら麻酔をしていなくてもお産が進まなくなっていた可能性はあるので、絶対に注射の影響とは言えませんが。

そして促進剤投与後は、徐々にまた痛みが復活しました。

注射前ほどではなかったのですが、それでも相当痛くて、最後は泣きじゃくりながら分娩台の上へ。

体が硬くて足を広げるのがさらに辛くて、そこでもパニックになりました。

最後は、(多分こいつうるさいなと思われながら)先生にお腹を押されて無事出産となりました。

 

正直、出産した瞬間は感動というよりも、やっと終わったという安堵の気持ちの方が強かったです。

 

最後にまた痛くなったのは、麻酔が切れていたのかもしれませんし、促進剤によって痛みが麻酔のレベルを超えたのかもしれません。これについては病院に確認しなかったので原因は定かではありません。

ただ、同じ時期に違う病院で無痛分娩をした私の知り合いは、最後まで痛くなく、アメトークを見ながらの出産したとのことでしたので、その人の体質や病院の方針にもよるのではないかと思います。

また、産後の回復についてですが、出産直後は麻酔の影響でしばらく横になっている必要がありましたが、麻酔が切れた後も痛みなどは特になく、3、4日目にはスタスタと歩けるまでになっていたので、回復はかなり早かったと思います。

 

無痛分娩を迷っている方へ

私は、無痛分娩を選択して本当に良かったと思っていますし、迷っている方、特に痛みに弱い方には是非オススメです。

ただ、確かに日本では一般的ではないし、躊躇する人も多いと思います。

これは私が考える無痛分娩が敬遠される理由なのですが、日本では無痛分娩がまだ普及していないので、ニュースみたいに麻酔の後遺症で障害が出たり赤ちゃんに何か影響があったりしたら怖いという漠然とした不安と、日本独特のお腹を痛めてこそという考えがあるからではないかな?と。

でも、リスクに関しては上記で述べたように他の手術と変わらないし、赤ちゃんへの影響もないので、出産だからといって特別心配する必要はないんじゃないかなと思います。

というか、そもそも普通手術する時に麻酔希望しない人っていないですよね。希望したら確実に変態扱いですよね。

それなのに、出産の時だけ我慢するというのはおかしい気がしませんか?ちなみに出産は指切断と同等レベルの痛みらしいんですよ。

もしお医者さんに、今から指切断しますけど副作用が怖いので麻酔なしでいきますね〜って言われたら、普通は全力で拒否すると思うんですがいかがでしょうか?

また、お腹を痛めてこそ母性が産まれるといったような日本独特の風潮については、根拠がないので無視で良いと思います。

実際私は我が子のことを死ぬほど可愛いと思っていますし。

 

といっても、中には親に反対されて、という人もいるかと思います。これは難しい問題ですよね。私も母に反対されたらどうしようと思ってなかなか言い出せませんでした。

でも、最終的に産むのは自分なので、本人がしっかりと調べ、考えて、自分で決めたのであれば、周りが何を言おうと気にしなくて良いと思います。

陣痛がきてからやっぱり無痛にしとけば良かった!と後悔しても、誰もお産を代わってくれるわけではないですからね。

 

以上、私の無痛分娩体験談についてお伝えしました。

この記事が無痛分娩を迷っているどなたかの助けになったら幸いです。

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