赤ちゃんが欲しいと思っているのになかなか授かれない時、どうして私だけ?とモヤモヤしてしまった経験はありませんか?
周りの妊娠報告も心から喜ぶことができず、そんな自分にも嫌気がさして自己嫌悪になってしまったり・・。
今回は、そんな時どのように自分の気持ちに向き合えば良いのか、私の体験談を元にお話したいと思います。
私が妊娠するまで
私は、現在出産して娘を育てていますが、妊活を始めてから妊娠するまでに約1年半かかりました。
これを長いと思うか短いと思うかは、人によって違うと思います。
長年不妊治療をしている人に比べれば、全然短いのではないでしょうか。
ただ、当時の私の周りを見る限りでは、割と長い方でした。
現在、日本では6組に1組のカップルが不妊の検査や治療を受けたことがあると言われています。
とはいうものの、不妊で悩んでいた時、私はちょうど妊娠適齢期だったので、周囲も出産ラッシュで、不妊で悩んでいるのは6組よりももっと少なかったという印象です。
結婚してしばらくしたら妊娠するのが当たり前のような雰囲気で、周りに不妊で悩んでいる様子はほとんど見受けられませんでした。
周りの妊娠に嫉妬してしまう
そのような状況だったので、なかなか妊娠できなかった私は、どうして私だけ?みんなはすぐ赤ちゃんできてズルい。というような気持ちになっていきました。
特に、自分より後から結婚したのに先に妊娠した人や、デキ婚の人に対して、強い嫉妬心がありました。
自分は毎月病院へ行って薬を飲んで基礎体温計とにらめっこしているのに、この人は何も悩まずに簡単に妊娠できていいな、順風満帆で幸せな人生だな、と思ったりしていました。
また、表面上は相手に笑顔でおめでとう!と言いつつ、内心そんな風に思ってしまって素直に祝福できない自分のことも嫌になり、モヤモヤとした気持ちになっていました。
嫉妬してしまった時の気持ちの切り替え方
そんな気持ちになってしまった時、私は以下の考え方で気持ちを切り替えるようにしていました。
まずは自分の気持ちを受け止める
周りの妊娠が素直に喜べなくても、それは人間として当たり前のことだと思うようにしていました。
だって、自分が妊娠したくてもできないのに、周りが妊娠したら、そりゃあいいなと思うに決まっていますよね?
自分が悩んでいることは一旦全て忘れて、その人のことを100%祝福するなんて、菩薩でもない限り無理だと思います。
なので、たとえ嫉妬してしまってもそれはもう仕方のないことだと割り切って、自己嫌悪にならないようにしていました。
自分だって誰かから羨ましがられているかもしれない
自分は今、妊娠したくて仕方がないから、周りで妊娠した人に嫉妬してしまうけれど、はたから見れば自分だって嫉妬されているかもしれないと思うようにしていました。
結婚したいのにできない人は、結婚している自分のことを羨ましく思っているかもしれません。
育児がすごく大変で悩んでいる人は、逆に子供がいない自分のことを羨ましく思っているかもしれません。
妊娠のことばかり考えていると、視野が狭くなり、どうして私だけうまくいかないの?となってしまいがちです。
ですが、そもそも不妊で悩んでいる人は日本中にたくさんいますし、視点を変えてみれば、他のことで悩んでいる人もたくさんいます。
もしかしたら、妊娠した本人だって、目に見えないだけで実は深刻な悩みを抱えているかもしれませんよね。
このように、決して自分だけが苦しんでいる訳ではないということを意識するようにしていました。
子供がいる人生が絶対に幸せな訳ではない
赤ちゃんが欲しいと思っているのに、このように考えるのは難しいかもしれません。
でも、これは本当のことだと思います。
子供がいる人生が必ずしも素晴らしい訳ではないし、幸せな訳でもありません。
むしろ、メリットデメリットで考えた場合、デメリットの方が多いですし、人生のリスクも高くなります。
たとえ疲れていても子供の世話は365日休みなしですし、教育費だってすごくかかります。
愛情をかけて育てても、自分の子供が将来犯罪者になってしまう可能性だって全くない訳ではありませんし、引きこもりになってしまうかもしれません。
一方、夫婦二人だけだったら、子供がいない分、自分たちに使える自由な時間もお金もたくさんあります。
このように、たとえ子供ができなかったとしても、子供がいる人には味わえない人生を送ることができるのだと前向きに考え、夫婦二人の時間を楽しむようにしていました。
相手の気持ちをより考えられるようになった
不妊は辛いですが、不妊を経験したことで学んだこともあります。
それは、当たり前ですが人には様々な事情があるということです。
「結婚して子供を産む」ということは、今の日本では決して常識でも正しい訳でもありません。
でも、それを当然のように思っている人って、意外と多いと思います。
結婚してしばらくすると、「子供はまだ?」と聞かれることもよくあります。
聞く方に悪気はないのですが、聞かれた本人がもし不妊で悩んでいたら、落ち込んだりプレッシャーになってしまう場合もありますよね。
私も子供がすぐにできて不妊を経験していなかったら、その気が無くてもデリカシーのない言葉で人を傷つけていたかもしれません。
私は自分が不妊だったおかげで、以前よりも相手の事情や気持ちを考えて発言できるようになったと思います。
おわりに
不妊中はどうしてもナーバスになりますし、今月もまたダメだったと落ち込んでしまうこともあると思います。
妊活は、考えすぎてそれがストレスになると良くないと言われますが、どうしても考えてしまいますよね。
そういう時、私は頑張っている自分へ何かご褒美をあげるようにしていました。
お酒を解禁したり、可愛いお洋服を買ったり、旅行をしたり。
ストレスが溜まってしまう分、なるべく他で発散させて、考える時間を作らないようにすると、少しは気が楽になると思います。
以上、不妊治療中の気持ちの切り替え方についてお伝えしました。
どなたかの参考になれば幸いです。
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